被害者ノート

被害者ノート・交通事故被害者ノート

被害者ノート交通事故被害者ノートは、一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会「あいの会」代表 小沢樹里さんが考案した被害者向けの冊子です。
小沢樹里の自身の経験から、法的なことが分からない・誰に相談して良いのか分からないという状況で、
「少しでも分かりやすい教科書が欲しい」と思ったのがきっかけで生まれた冊子です。

 一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会「あいの会」

~小沢樹里さんから~

被害者ノートとは、被害者になったこれまでの経験と知識から作られた被害者目線のノートです。
殺人・傷害・交通事故(犯罪)・性犯罪それぞれの被害者の方にとって、どんな情報が必要なのか、その知識を過不足なくまとめました。

被害者ノートは、人それぞれ手にする時期が違います。
「自分にとって必要な所をざっと見て、少しでも安心に繋げられれば」という思いで作られています。
「何が分からないのかという不安から、この言葉から調べてみよう」と、気づく小さなヒントになります。
また、ご自身のメモとして書き留めておくことができるよう書き込み式に工夫してあります。

被害の状況、加害者からの申し入れ、警察や検察から説明を受けた捜査や裁判の見通し、実際に経験した裁判の様子、その時の自分の気持ちや体調などについて、予め纏めておくと、必ず役に立つときがきます。
というのは、今は、覚えていても、刑事の裁判が終わって民事が始まるときは、2年から3年後になることも珍しくないからです。
もちろん、無理に書く必要はありませんが、記憶が途切れないよう今の自分に負担にならない範囲で書き留めておけば、後できっと役に立ちます。

実際に感じている不安や疑問を、経験者からの言葉やコラムなどを通して見たり、あるいは自分で書いたりするでことで、安心に繋がりますし、誰に、何を質問したら良いか具体的に見つける手がかりにもなります。

そして何より、あなたは被害者としてたくさんの支援を受けて良いということに気づきます。
支援してもらえる人のひとりが弁護士です。
もちろん各都道府県には警察や支援センターなど様々な相談支援機関があります。
ですが、法律は決して分かりやすいものではありません。

弁護士は心理カウンセラーでありませんが、法律を被害者側に寄り添って分かり易く伝える、その意味では法律カウンセラーであり、あなたの代弁者であり、共に裁判に挑む大きな力となる守り神なのです。

多くのご遺族や被害者の方が、自分に合う弁護士を探している中で、「良い人」ではなく、法律を被害者側に理解してくれる弁護士を探すのは骨が折れることです。
だからこそ、貴方にとって守り神になれるような弁護士や良き理解者である支援者と出会い、その架け橋になれるようにとの思いで作りました。

被害者ノート
被害者ノートは途切れない支援を被害者と考える会から2017年に発行された冊子です。

「途切れない支援を被害者と考える会」の方々と出会い、より被害者の方にわかりやすいものを作ろうという思いで、2年という歳月をかけ作り上げました。
多くの方に少しでも安心してもらえるように被害者目線で様々な工夫を取り入れました。
書き込み式で、ご自身にとってプラスの部分や困っていることを分かりやすく説明できるように工夫をしたものです。

交通事故被害者ノート
交通事故被害者ノートは、国土交通省から2022年に発刊された冊子です。

このノートに関しては、交通事故に特化をしており、遺族や後遺症を負ってしまった方などにとって分かりやすいものになっております。
交通事故は毎日のように起きていますですから、多くの方にこのノートの存在を知っていただき、少しでも早く被害者支援にたどり着いてほしいと思います。
こちらも被害者ノート同様書き込み式のもので、ご自身のことを分かりやすく説明できるように工夫をしたものです。
詳細は国土交通省のページをご覧ください。