実況見分調書は本来、見分官(警察官)が路上に残っている痕跡、車両の破損状況、破片の散乱状況などの客観的な証拠から合理的に推察し、事故原因を究明するために作られるものです。加害運転者の言い分は補助的なものにすぎません。
ところが実際には、加害運転者の言い分を鵜呑みして客観的な捜査が疎かになっている事案も多々あります。まさに死人に口なしなのです。
そのような事件では、裁判が始まる前でも、捜査段階から積極的に弁護士が被害者・遺族の側に立って関わり、特に警察の捜査を指揮する検察官(特に交通では「副検事」さん)に対し、様々な要望や自分で集めた証拠を提出していく必要があります。
また、後遺障害が残るような事案では、弁護士にも幅広い医療の知識が求められます。
理系の大学出身という知識・経験を生かし、そうした支援にも特化していきたいと考えています。