普通に暮らしていれば、人の死を望むことなく一生を終えるのが通常のことでしょう。
たとえ、残忍な方法で大切な家族を奪われたとしても、突然、人の死を望むことは辛いことですし、そのようなことを望まざるを得ない苦しい立場に追い込まれたこと自体、理不尽なことです。
ですから、死刑を求刑することに葛藤することは当然だと思います。
被告人の弁護人は、死刑にしても、被害者を生き返らせることができないから、被告人に生かして償わせるべきだと弁解しますが、人の命を無慈悲に奪っておきながら、自分の命だけは助けて欲しいなどというのは、本当に身勝手な言い分です。
最も尊い大切な家族の命を奪ったのですから、被告人にとって一番大切な自分の命を差し出すのがせめてもの償いです。
殺人事件の被害者参加裁判では、遺族が堂々と死刑を求刑することができるよう法的観点から遺族を支援します。